こんにちは、笑熊です。
本日、ご紹介させていただく書籍は、
・PHP新書 AIの壁 養老 孟司
こちらの書籍ですが、著者である、解剖学者・養老孟司さんが棋士・羽生善治さん、経済学者・井上智洋さん、哲学者・岡本裕一郎さん、数学者・新井紀子さん、それぞれ4名の方とAIとは何なのか、AIと人間の知性の違いについて語り合うという内容となっております。
AIがこれからますます発展して世界に入り込んでくるにあたり、それにより世の中がどのように変わり、どのような利点、問題点が考えられるのか、そして、AIが出来る事と人にしか出来ない事を対比して対談されており、とても面白く興味深かったです。
目次
第1章 AIから見えてきた「人間の可能性」
「局面」で切れない自然をAIが扱えるか?
「脳化社会」の矛盾が明らかに
人はパンドラの箱を開けてしまう
中略
AI時代だからこそ見えてきた「人が生きるとはどういうことか」
中略
五感を働かせられる社会では、AIは非常に役立つ
人間世界は「局所解」に陥っている
AIは言葉をどこまで理解できるか
AI化で「人間本来の暮らし」に戻る余白ができる
AIは江戸時代の古い手も指す
未来の創造性はどう変化するか?
発見と脳の不思議な関係ーひらめいた瞬間に自分が変わる
AIが映し出す未来像
第2章 経済はAI化でどう変わるか
AIは格差社会を拡大させる
中略
「不老階級」と「役立たず階級」に分断される社会
人の脳をコピーすることの限界
コンピューターは意識までは再現出来ない?
中略
人間はこれから一次産業に戻っていく
「人間臭さ」という処方箋
第3章 AIから人間を哲学する
岡本裕一郎×養老孟司
AIが哲学する日は来るのか?
概念を作り出すことが哲学の仕事
AIの影響力は限定的
中略
AIは幸福を感じるのか
効率化すると幸福感が下がる?
「アートがわかるAI」は存在可能か
中略
そして人間は、怠けられなくなった
第4章 わからないことを面白がれるのが人間の脳
AIに負けるこどもたち
ポピュリズムに利用されるインターネット
中略
統計の嘘とAIの限界
人はバーチャルで生きていけるか
AIに危機管理はできない
中略
動物と人間の根本的な違いとは
わからないことを面白がる
AIの壁より引用
AIは確かに便利ですが、AIが物事を判断するには、その判断の元となる膨大なデータが必要であり、そのデータの入力は人間にしか出来ないことで、AIはデータゼロの状態では物事を判断することが出来ません。
そして、AIは不確定要素がない世界では強いと思いますが、不確定要素がある場合においては、はたしてどうでしょうか?
それに機械である限りバグを起こす可能性もあります。
ですが、もちろんAIのおかげで今まで出来なかった事が出来るようになったり、物事の効率化が進み、多くの問題が解決され、未来に向けては良い方向でAIが役立つことだと思います。
それには、やはりAIを使う人間の考える力が一番大事なような気がします。
最後までお読みくださりましてありがとうございます。
それでは、また。
AIの壁 人間の知性を問いなおす【電子書籍】[ 養老孟司 ] 価格:850円 |