こんばんは、笑熊です。
本日、ご紹介させていただく書籍は、
・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレディみかこ 新潮文庫
こちらは、著者でありイギリスに在住されている「ブレディみかこ」さんの息子さんの学校生活を通しておこる様々な問題を通して多様性とは何かについて考えさせられる作品だと思います。
自分と違う人種、考え方、行動、を認める為には、相手の立場に立つ思いやり、また、それと同時に自分の主張もしっかりと相手に伝えた上で、お互いの違いをぶつけ合うことによって、今まで自分にはなかった考え方が生まれたり、知らなかった事が分かったりしながら、相手を理解し寄り添っていくという事が大事なんだと考えさせられました。
ですが、だからと言って、そんなに堅い内容ではなく、ユーモアあり、感動ありの読んでいて単純に面白い作品です。
本の帯にも、「親子で読みたい「一生モノ」の課題図書」と書いてありますが、確かに子どもから大人まで楽しめる内容になっていると思います。
目次
1.元底辺中学校への道
2.「glee/グリー」みたいな新学期
3.バッドでラップなクリスマス
4.スクール・ポリティクス
5.誰かの靴を履いてみること
6.プールサイドのあちら側とこちら側
7.ユニフォーム・ブギ
8.クールなのかジャパン
9.地雷だらけの多様性ワールド
10.母ちゃんの国にて
11.未来は君らの手のい中
12.フォスター・チルドレンズ・ストーリー
13.いじめと皆勤賞のはざま
14.アイデンティティ熱のゆくえ
15.存在の耐えられない格差
16.ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーより引用
いや~、面白かった
それに、個人的に知らない事がたくさん知れて良かったです。
例えばですが、イギリスの中学校教育には「ドラマ(演劇)」という教科があること。
それは、日常的な生活の中での言葉を使った自己表現力、創造性、コミニュケーション力を高めるための教科としてあるそうです。
エンパシーとシンパシーの違いについても知る事が出来ました。
シンパシーは「感情や行為や理解」なのだが、エンパシーは「能力」であり、エンパシーの意味は「自分がその人の立場だったらどうだろうと想像することによって誰かの感情や経験を分かち合う能力」とのことです。
エンパシー能力を高めることにより様々な違いや問題を乗り越えていく力がついていくのではないでしょうか。
日本で生まれ育った私には、人種差別や激しい格差社会など、聞いた事はあっても、実際には、なかなか実感として感じる事が出来ない問題が世界にはたくさんあると思いますが、読書でその問題の一端を知り、どうしたら解決につながるのか考えてみるのもエンパシー能力を磨く一環になるのかもしれないなと思いました。
最後までお読みくださりましてありがとうございました。
それでは、また。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)【電子書籍】[ ブレイディみかこ ] 価格:693円 |
こちらの本も世界について書かれていて面白かったです↓↓